この記事のポイント
  • アルツハイマー病とは?発症メカニズムをわかりやすく解説
  • 2025年時点の治療選択肢:薬物・非薬物療法
  • 承認済み新薬「レカネマブ(レケンビ)」の効果と対象
  • 国内で参加できる治験・臨床試験の探し方

アルツハイマー病とは?

アルツハイマー病は、脳内に異常なタンパク質(アミロイドβとタウ)が蓄積することで神経細胞が死滅し、認知機能が徐々に低下する神経変性疾患です。認知症全体の約60〜70%を占め、日本では推計約600万人以上が罹患しているとされています。

発症のメカニズム

アルツハイマー病の病態は、症状が現れる20年以上前から進行することがわかっています。

  1. アミロイドβの蓄積(発症の20〜25年前〜):老人斑が形成され始める
  2. タウタンパクの異常リン酸化(発症の15〜20年前〜):神経原線維変化が形成
  3. 神経細胞死・脳萎縮(発症の5〜10年前〜):海馬など記憶に関わる部位から萎縮
  4. 症状の出現:物忘れ・日常生活への支障が現れる

この知見を活かし、症状が現れる前の「プレクリニカル期」から介入する治験が現在多数実施されています。

2025年の治療選択肢

治療種類効果状況
レカネマブ(レケンビ)抗アミロイドβ抗体進行を27%抑制国内承認済(2023年)
ドナネマブ抗アミロイドβ抗体進行を35%抑制承認申請中
コリンエステラーゼ阻害薬症状緩和薬認知機能の一時的維持保険適用済
メマンチンNMDA受容体拮抗薬中等度〜重度の症状緩和保険適用済

詳しくは認知症 新薬 2025の記事をご覧ください。

レカネマブを受けるための条件

レカネマブ(レケンビ)は「早期アルツハイマー病」が対象であり、すべての認知症患者が対象になるわけではありません。主な条件:

  • 軽度認知障害(MCI)または軽度アルツハイマー型認知症
  • PET検査または脳脊髄液検査でアミロイドβ蓄積が確認されていること
  • MMSE 22点以上(記憶・見当識などの検査)
  • ApoE ε4遺伝子の保有状況によってはAR IA(脳浮腫)リスクが高まるため要注意

費用は年間約298万円で、高額療養費制度の適用は受けられますが自己負担は相応に発生します。

治験に参加するには

アルツハイマー病では国内で複数の治験が進行中です。参加できるケース:

  • プレクリニカル期(症状なし):家族歴がある方・アミロイド陽性が確認された方向けの予防試験
  • MCI・軽度認知症:新規抗体薬や次世代タウ標的薬の試験
  • 中等度〜重度:BPSD(行動・心理症状)を対象とした薬の試験

詳細はアルツハイマー病 国内治験ガイド 2025をご参照ください。

よくある質問

アルツハイマー病は遺伝しますか?
物忘れが多くなったら、まず何をすればよいですか?
レカネマブは誰でも受けられますか?